世界のウイスキー

およそ700種類に及ぶ世界中から集められたウイスキーのテイスティングノートや情報はこちらからご覧いただけます。現在は多くのテイスティングコメントを皆様にお届けするために、バッチ(製造年)違いである同一商品のテイスティングも掲載しておりますので、現在発売されているウイスキーの評価とは限りません。予めご了承ください。

テイスティング

Whisky Magazine ではウイスキー専門家、作家、愛飲家によるテイスティングを毎号開催し、その情報を皆さんにお届けしています。

推奨ボトル

テイスターが判定したポイントの規定によってSilver Recommended(銀賞)もしくは Gold Editors Choice(金賞)が毎号決定します。


スモーゲン ウィースウィード    62.5%

  • 蒸溜所名: スモーゲン蒸溜所
  • 地域: スウェーデン
  • ブランド: スモーゲンウイスキー
  • 価格帯: 71-120
  • 入手可能場所: ヨーローッパ
  • 掲載号:140号

クリス・グッドラムSCORE9.3

香り
ドライだが、フェノール成分は強くないピートとタールとクレソール。焼けたヒースとショウガの感触もある。甘い大麦と引き締まったヨーロピアン(?)オークの香りが底流しており、トフィー、グレーン風のドライフルーツ、肥料、スモーク香が感じられる。
ドライで粉っぽいピートに、ボウモアを思わせるスミレの感触。舌の中央ではタールとクレソールを感じ、強烈でスモーキー。一本調子ということではまったくなく、大麦風味が甘味を加え、オーク風味がざらついたタンニンを加えている。
フィニッシュ
余韻は長い。ピートのスモーク香、塩気、やわらかなオークのバニリン香が持続する。
コメント
強烈で原初的な、特別に素晴らしいウイスキー。スウェーデン人たちがまたやってくれた。

ジョエル・ハリスンSCORE8.6

香り
まずはスモーキーな香りが鼻先をかすめる。消えかけたシガーの煙、青リンゴ、軽やかなハーブ香(イギリスのサンデーローストに入っているタイムや、フレッシュなバジルなど)。
スモーク風味は、香りほどやわらかくない。だが加水するとたくさんの風味が引き出され、味わいの完成度を高める。スコットランドや日本でつくられた、熟成年が若めのスモーキーなモルトウイスキーのような印象もある。
フィニッシュ
ミントのような心地よさとバニラの香り。そしてさらに大量のスモーク香。
コメント
好ましいウイスキーだが、特性を引き出すにはたくさんの水が必要だ。それは悪いことではない。